●JX日鋼日石のホワイトガソリン(以下白ガス)は、コールマンのランタン&バーナーに使えるか?
オイラがキャンプで使う燃料は「白ガス」が主体。 やはり「高い火力」と「安定性」「経済性」が魅力。
でも最近は、カートリッジの性能が上がり、真冬じゃない限り、最低の火力は得られるから、、、 オイラのキャンプスタイルでも、なんとかなるのかも!?
カートリッジの魅力は、何と言っても「簡便性」と「ツールのコンパクト性」。
一長一短だけど、、、 そんな中でも「白ガス」の「経済性」について、チョット科学してみましたよ(笑)
多分「白ガス」オーナーが悩んでる話しかと・・・ 少しでも解決の手助けになれば幸いです。
ではまず最初に、、、 皆さん、どこの白ガス使ってます??
大半は、、、 コレだと思うけど・・・
これ以外だと、、、 こっち??
これでもなければ、、、 こいつ??
それぞれ価格を比較するとね、
・コールマン
3,888円/4L ⇒ 972円/L
・スノーピーク 3,758円/4L ⇒ 940円/L
・ガレージゼロ 2,480円/4L ⇒ 620円/L
ガソリンでこの値段!?
コールマンにスノーピーク、、、ボリ過ぎだよぉ~(泣) そう思うのは、オイラだけ??
そういうオイラといえば、、、 以前はコールマンの白ガスを使用。 スノーピークを1度だけ使ったことあるけど・・・
今はね、
それじゃぁ~
イキますよぉ~
ホイっと↓
そう、JX日鋼日石エネルギー(エネオス/ENEOS)の白ガス。 一昔前は新日本石油ホワイトガソリンだった(笑) 数年前に経営統合したんだっけ。
・JX 5,100円/18L ⇒ 283円/L ・・・ 激安(笑)
「金属洗浄用溶剤」って書いてあるけど・・・ 気にしない、気にしない。
だって「第4類
第1石油類」の「ホワイトガソリン」って謳っているから、、、 つまりガソリンの中でもほぼ純粋な石油成分のみで構成されていると言ってるのと同じだもん。
ちなみに、コールマンのホームページには、以下Q&Aが記載されてるのね。
Q ガソリンスタンドなどで売っているホワイトガソリンと、コールマンの純正ホワイトガソリンとでは、どこが違いますか?
A 純度が違います。原油精製工程の違いにより、ホワイトガソリンのランクには幅があります。
純正ホワイトガソリンは、その中でも最高水準のものを、さらに精製した高純度ホワイトガソリンです。
Q コールマン製品以外のホワイトガソリンを使用しても問題はありませんか?
A とくに問題ありませんが、燃焼器の性能をフルに発揮するためにもコールマン純正ホワイトガソリンのご使用をおすすめします。また、コールマン製品以外のホワイトガソリンをご使用になられた場合は、PL保険の対象外となる場合があります。
んんん・・・ 「純度が違います」って、他メーカーのは不純物が多いってこと?? 「性能をフルに発揮するためにも・・・」って、本当?? そもそも、どこの白ガスも純粋な石油成分で構成されているのに??
でもチャンと正直に「特に問題ありません」って書いてある。 最初からそう書けばいいのに、、、 悪あがき感が・・・。
そりゃぁ・・・ 自社の高利益ガソリンを使って欲しい気持ちは、分からなくはないけど(笑)
原油からの精製過程で、「ガス」⇒「ガソリン(白ガス、赤ガス)」⇒「灯油」⇒「軽油」⇒「重油」と蒸留温度で分けられる。。。
精製過程から、白ガスとして精製されているモノなら、まずどのメーカーでも問題は無いと思うよ。
でも良く分かる様に調べてみたのが、コレ↓
比較対象のコールマンだけは、最新のMSDSをカスタマーサービスから入手。
エコクリーンになる前に入手したMSDSと比較すると、、、データ内容は若干変更されていたよ。 チャンとモデルチェンジした証拠だね。
その他は・・・ 参考データとしてネットで調べられる範囲で。
では最初に、石油の精製で意外と重要な密度(比重)の比較では、
JXは「0.69」、コールマンは「0.72」。
この数値からだと、コールマンの方がより熱を発する(高いエネルギーが得られる)。 つまり、同じ値段なら、コールマンを購入した方がイイということなのね。
次いで組成の比較では、
JXはスノーピークとほぼ同じことが分かる。
一方コールマンは、人体に有害とされるトルエンなどの記載が無く、大きく組成が異なることが分かる。 これがエコクリーンと謳う所以かもね。
JXは、コールマンとは組成が異なるけど、スノーピークとほとんど同じ・・・ 通知組成物以外に含まれる不純物(ジェネレータなどに影響を与える成分)がどれくらい含有されているかは不明だけど・・・
そもそも、添加物の多い赤ガスが使えない事もないことから・・・ 添加物の無い「白ガス」と謳っていれば、、、 まず問題無いと考えられる。
次に、JXとコールマンを実際に使ってみて・・・
1.缶の蓋を開けた瞬間に分かる違いが「臭い」。
JXは「石油臭(灯油様)」。 スノーピークに近い。
一方コールマンは「アルコール臭」。 組成の差がここに出てると思うよ。
こういう所は、さすがコールマン。 エコクリーン、、、商品の能書き通り。 侮れない。
ちなみに燃焼している時の臭いは、どちらもあまり差がない。 神経質に言えば、JXの方が若干ストーブ(家で使う)の燃焼臭を感じる位かなぁ。
2.次に、ガソリンを注ぐ時に分かる違いが「色」。
JXは「無色透明」。
コールマンは「淡いブルー」。
これは、車のガソリン(赤ガス)や他メーカーの白ガスと区別するために色素を混入しているのね(カスタマーサービス曰く)。
他には防錆剤として「水抜き剤(成分不明)」が混入されているらしい。
ここいら辺も、さすが大企業。 些細な所でもチャンと差別化してるのね。
3.次に、点灯の時に分かる違いが「アイドリング時間の長さ」。
JXは、ほとんど赤い炎が出ない。 バーナーなら直ぐに安定した青白炎となるし、ランタンなら直ぐにマントルが発光する。
コールマンは、数十秒間、赤い炎でジェネレータを加熱した後に安定する。
ん!? 最高水準の白ガスなのに??
そう、意外でしょ。 ”高純度”、”最高水準”といった能書きに騙されてはいけません。 まぁ・・・ 何が最高水準だとハッキリ謳ってないけど、、、顧客は燃焼パフォーマンスが高いように思っちゃうじゃん。
でもね、燃焼パフォーマンスは断然JXの方が高いのよ~(笑) その証拠に、JXはススがほとんど出ないしね。 初めて使った時は、本当にビックリしたのを覚えてる。
4.最後に、片づけの時に分かる違いが「揮発性」。
JXは揮発するまでに数分を要し、コールマンは1分もしないうちに揮発する。
でもJXは、揮発後に残留成分が認められないから、揮発性の低さは何か含まれた不純物の影響ではなく、単に組成の差だと考えていいと思うよ。
「JXを使っても大丈夫?」って悩んでる方! これ位で、悩みがスッキリしてきませんかぁ~??
あくまでも個人的分析だけど、、、
JX日鋼日石(エネオス)のホワイトガソリンは、コールマンのランタンやバーナーに使えるか・・・
うん、 使えるよ!!
キャンプ場近くのガソリンスタンド(もちろんエネオス)で、キャンプ用に量り売りしてるくらいだから、、、 お墨付き!?(笑) 長野でも山梨でも売ってたなぁ。 300円/L弱だったかと。
実際に数年使っていて、問題は生じていない。
ジェネレータが詰まりやすくなるとか、パッキンの劣化が早いとか、などなど、、、感じない。 コールマンと変わりないと思う。
パフォーマンスでは、むしろJXの方がツールの性能を引き出してる感じすらする。 ランタンはより明るいし、バーナーは着火から使用後までの安定感が高い。(密度のデータは逆だけど・・・ 不思議)
メンテにおいて、タンク内の防塵についても、保管する時にガソリンを抜けば、水抜き剤も要らないし、、、 まぁ~ 心配ならJXに「イソプロピルアルコール」を添加すればイイだけかもよぉ(笑)
ただJXは、一斗缶!! 置き場所が・・・。
さらに使い甲斐もあるよぉ~。 使い切るまで時間がかかるぅ~~(笑) でも腐る物じゃないから、温度差の少ない場所で保管すれば長期でも大丈夫。
ちなみにオイラは納戸で保管してます。
「JXを使っても大丈夫?」って悩んでる方! こんなもんでいかがでしょうか??
お役に立てれば幸いです。 m(._.)m
最後に、いつものお願いですが、、、 デメリット(PL保険対象外など)もあるので・・・ 使用判断は個人の責任でお願いします m(._.)m
オイラはコールマンには戻らないなぁ~(戻れないなぁ~)。
まだまだ続きますよぉ・・・ オイラは楽しいけど・・・ (^^;