メンテナンス&カスタム

サーモスタット&冷却水(ロングライフクーラント/LLC)交換

 

 この三連休、、、 師匠と梅鱒と桧枝岐にフライを予定してたのに・・・

 また台風(泣)

 あ~ これで禁漁。 今年も丹沢だけで終わりだなぁ。。。

 

 

 こう思うと、急に秋が身近に感じる。

 そう言えば、、、 うちには ”冷え性” の相棒がいる。。。

サーモスタット&冷却水

 

 

 

 今年最初、丹沢フライに行った帰り、、、 夜のヤビツ峠は寒く、頂上から下りに入ると、、、

サーモスタット&冷却水

 あら!? 水温計が下がってきたよ!!

 エンジンブレーキで下れば下るほど、温度はどんどん下がる・・・ 終いには一番下の ”C” まで。

 

 さすがに途中で停車して、しばらくアイドリングで様子を見ると、、、 上がる。。。

 

 

 だましだまし峠を越えて、ようやく東名高速に乗り、巡行すると、、、 またどんどん下がる。

 一時トラックのスリップに逃げ込んで・・・ すると上がる。

 

 

 あ・・・ オーバークールだぁ~~(泣)

 サーモスタットが逝っちゃったみたい。

 

 

 フライに行けなくなっちゃったし、、、 寒くなる前に交換 しておこうかな。

 悶々とした気持ちも落ち着くし(笑)

 

 

 

 先ずはパーツの準備。

 サーモスタットは純正。 ディーラーで調達。 「税込1,620円/1個」。

サーモスタット&冷却水

 品番「17670-81AA2」

 

 純正は「82開弁」。

サーモスタット&冷却水

 「74.5開弁」のローテンプサーモスタットや、「71開弁」のスーパーローテンプサーモスタットもあるみたいだけど、 ジミーはノーマルだから純正で。

 

 製造年月「2017年4月」・・・ スズキって、意外と新しい製造年のパーツを在庫してるんだね。

 

 

 それと、、、 サーモスタットの交換は冷却水(ロングライフクーラント/LLC)も抜かないと・・・。

 JA11なんかは、全量抜かなくても交換できるからイイよね。

 

 

 冷却水は、普通の濃縮タイプ。 近所のホームセンターで「税込642円/2L」。

 JB23の規定量は「4.0L」だから、 50%希釈(凍結温度ー25℃)ということで。

サーモスタット&冷却水

 オーナーズマニュアル(取扱説明書)に「スーパーロングライフクーラント」の指定は無いよ。

 

 

 

 サーモスタットの在処は、

サーモスタット&冷却水

 エンジンの助手席側下方に。

 

 

 冷却水のドレンは、

サーモスタット&冷却水

 ラジエターの助手席側下方に。

 

 

 最初に冷却水を抜くよ。

 バケツを用意して、

サーモスタット&冷却水

 

 ドレンを緩めると、この穴から出てくる。

サーモスタット&冷却水

 

 ジョォ~~ って感じで。

サーモスタット&冷却水

 

 結構、勢い良く出るから、

サーモスタット&冷却水

 エンジンが温まっていたら、 火傷注意 だよ。

 

 廃液回収中。

サーモスタット&冷却水

 

 

 ラジエターキャップは、まだ外さないよ。

サーモスタット&冷却水

 リザーブタンクの冷却水も勝手に抜けるまでね(サイフォン現象)。

 

 リザーブタンクが空になったらラジエターキャップを外して、

サーモスタット&冷却水

 

 リザーブタンクも外して、

サーモスタット&冷却水

 丸洗い(笑)

 

 

 サーモスタットは、12mmのボルトを外せば、

サーモスタット&冷却水

 パッカーン! いやぁ~ん、 まる見え~!!

 

 

 古いサーモスタットは、

サーモスタット&冷却水

 「82開弁」の純正が入ってた。

 ん!? 製造年月「1999年9月」?? コイツ、、、 18年も頑張ってくれてたのか・・・。

 

 

 左が古くて、右が新品。

サーモスタット&冷却水

 いつも思うけど、、、 サーモスタットって、一見どこが壊れているのか分からない(笑)

 

 

 抜けた冷却水は、

サーモスタット&冷却水

 量にして、ほぼ全量抜けてる感じ。

 購入時に交換してもらっているから超~綺麗! 勿体ないなぁ~~(泣)

 一応、オイルや異物の混入も確認して、問題無し。

 

 

 

 冷却水・・・ 昔は数十倍に希釈して下水に流せたみたいだけど、、、 今は「産業廃棄物」。

 処分の仕方は各市町村で違うから要注意だね。

 ちなみにオイラは、いつも通っているスタンドで処分してもらったよ。

 

 

 

 さてさて、新しい冷却水を入れる前に、、、 やっぱりフラッシングしたいよね。

 通常の冷却水交換だと・・・ 「ドレンを閉めて、水道水を入れて、また抜いて」を繰り返すんだけど、、、

 これだと、なかなか廃液の色が無くならない。。。

 

 

 

 なので、いつもオイラは、

 ラジエターホースを外して、水道水を直接注入~!

サーモスタット&冷却水

 

 エンジン内の冷却ラインを洗浄。

サーモスタット&冷却水

 

 

 ラジエターキャップからも水道水を直接注入~!

サーモスタット&冷却水

 

 ラジエター内を洗浄。

サーモスタット&冷却水

 

 廃液は、若干色付いてる。

サーモスタット&冷却水

 この後に、 フラッシングー!

 

 

 フラッシングで役立つのが、ペットボトル。

サーモスタット&冷却水

 半分で切って、

サーモスタット&冷却水

 簡易漏斗を自作。

 

 

 サーモスタット交換時のフラッシング方法は、

 ラジエターのドレンを閉めて、
  サーモスタットのキャップを付けて(サーモスタットは入れない)、
  ラジエター内一杯に水道水を入れる。
 エンジン始動。冷却水が減るので水道水を補充。
 エアコン温度をMaxに(スイッチは入れなくてもOK)。
 ボコボコと空気が出て冷却水が減るので水道水を補充。
 空気が出なくなって2~3分循環させたら水を排出して終了。

 

 

 空気はこんな感じでボコボコと、

サーモスタット&冷却水

 

 廃液は、

サーモスタット&冷却水

 一回のフラッシングで無色透明に。

 楽チンで スッキリ (笑)

 

 

 最後にサーモスタットを取り付けて、

サーモスタット&冷却水

 エアブリードバルブ(金属の小さな弁)を上方にして取り付ける事に注意。

 

 

 12mmのボルトを締めて、

サーモスタット&冷却水

 締め付けトルクは「23N・m」。

 

 

 ドレンも閉めたら、新しい冷却水と水道水を充填して、

サーモスタット&冷却水

 最後に エア抜き 。

 

 

 方法は、フラッシングと同じく、、、

 ラジエターのドレンを閉めて、
  サーモスタットを取り付け、キャップを閉めて、
  ラジエター内に、新しい冷却水を入れ、水道水を補充して満タンに。
 エンジン始動。冷却水が減るので水道水を補充。
 エアコン温度をMaxに(スイッチは入れなくてもOK)。
 冷却水の温度が上がってサーモスタットが開弁すると、
  ボコボコと空気が出て冷却水が減るので水道水を補充。
  (エンジンの回転数を上げるとエアが早く抜ける→近所迷惑注意)
 空気が出なくなったら、リザーブタンクにも水道水を"Full"まで補充。
 近所を一回りして、エンジンが冷めてからリザーブタンクの水位を確認し、減っていたら更に"Full"まで水道水を補充して終了。

 

 

 オーバーヒートのリスクを減らすために、エア抜きは重要だよ。

サーモスタット&冷却水

 フラッシングと違って、、、 サーモスタットを取り付けているから、開弁するまで空気は出てこないので、慌てなくて大丈夫。

 

 

 泡も出なくなり落ち着いたら、

サーモスタット&冷却水

 

 ラジエターキャップを閉めて終了。

サーモスタット&冷却水

 キャップのバネが錆びてたり、ヘタってたら取り換えた方がイイね。

 オイラは、次回に持ち越し(笑)

 

 

 少し走行した後、、、 エンジンが冷えている時に冷却水が減っていたら、再度補充。

サーモスタット&冷却水

 

 

 交換後は、、、 水温の立ち上がりが、明らかに早くなった。

 オーバークールの原因は、やっぱりサーモスタットだったみたいね。

 

 

 三連休にジミーのメンテ・・・

 終日フリーにした日に、またも悪天候・・・

 あ~ フライに行きたかったなぁ~~。

 

 

 まだまだ続きますよぉ・・・ オイラは楽しいけど・・・ (^^;

 

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